トロンボーン アンサンブル(クラシック)
Vol.1

MUSIC FOR TROMBONE QUARTET / LENINGRAD PHILHARMONIC TROMBONE QUARTET
1977,ビクター音楽産業(VIC-2321) *LP SIDE-A:(1)ソナチネ第3番 ハ短調/J.G.ライヒェ (2)トッカータ ニ短調BWV913よりフーガ/J.S.バッハ (3)トロンボーン協奏曲第4番 変ロ長調/G.Ph.テレマン (4)教会にて〜「子供のためのアルバム」作品39より/P.I.チャイコフスキー (5)朝の祈り〜「子供のためのアルバム」作品39より/P.I.チャイコフスキー (6)トロンボーン四重奏曲/L.バセット
SIDE-B:(1)4本のトロンボーンのためのイン・メモリアル/R. プレムル (2)トロンボーン四重奏のための5つの小品/R.ブートリー (3)リズミカルな前奏曲/D.ドンディーヌ
<Musicians>
Viktor Venglovsky,Boris Vinogradov,
Alexander Morozov(tb),
Alexei Evtushenko(b-tb)
ここ数年来、トロンボーン四重奏の活動が本当に盛んで(もちろん日本でも)、ひとつのブームのような感じですが、このレニングラード・フィルハーモニー・トロンボーン四重奏団のLPは今のようなブームになるもっと前の1977年の録音です。名前のとおりレニングラード・フィルのトロンボーンセクションの4人です。4人とも奏法的に完璧であり、特にB面の技術的に相当難しい曲も見事に音楽的に演奏しています。またA面の(4)と(5)のチャイコフスキーの曲は実に美しく素晴らしい曲です。僕は学生時代にこれを聴いてあまりにも気に入ってしまったので、ピアノ版の譜面を買い自分でトロンボーン四重奏に編曲して演奏してました。結果的にはこのアルバム収録曲のほとんどの譜面を入手してしまう程、このLPには相当影響を受けました。このアルバムはトロンボーン愛好家のみならず、音にうるさいクラシック愛好家をも唸らせられるだけの音楽的内容だと思います。マスターいち押しの1枚であります。

FRENCH MUSIC FOR TROMBONES / TRITON TROMBONE QUARTET
1993,Grammofon AB BIS(BIS-CD-604) (1)DUKAS,Paul/Fanfare 'La Peri (2)DUBOIS,Pierre Max/Quartuor pour trombones (3)ANONYMOUS/Four Gallicae (4)PRAETOURIUS,Michael/Six French Dance from 'Terpsichore' (5)DEBUSSY,Claude/Trois Chansons (6)DESPREZ,Fernand/Tryptyque pour 3 trombones (7)BOZZA,Eugene/Trois Pieces
<Musicians>
Olaf Ott(tb,a-tb),Ulrich Dieckmann,
Ulrich Behrends(tb),Hermann Baumer(b-tb)
ご存知ドイツのトリトン・トロンボーン四重奏団です。トロンボーン愛好家の方なら知らない人はいない位有名ですね。もうあまりにも有名なので、僕が今さら細かいコメントをする必要も無いのですが、リーダー格のオラフ・オットがベルリン・フィルの首席奏者となったため、トリトンは現在活動休止状態(解散?)です。O.オット氏は2003年に来日し、ソロ・リサイタルとレコーディングを行いましたが、是非トリトンを再結成して来日してくれないかなぁと強く望むところであります。トリトンの作る音楽は本当に素晴らしく、CDを聴いているとまるで指揮者がいるかのごとく音楽的な統一がなされ、曲の本当に深い部分まで十分研究・解釈されている事が伝わってきます。トリトンはこの他に3枚CDを出していますが、いずれも素晴らしいです。4枚とも教会で録音されていて、響きもとても美しいです。特にこの「French Music For Trombones」は僕のお気に入りです(このCDのボザは本当に素晴らしい!)。トロンボーン・アンサンブルをやられている方なら必聴でしょう。あぁ〜、一度生で聴いてみたい・・・。

WHAT A WONDERFUL TROMBONE'S WORLD / VIENNA TROMBONE QUARTET
1994,Camerata(Camerata 30CM-445) (1)ハイドン/大いなる御業が成し遂げられた〜オラトリオ「天地創造」 (2)モーツァルト/肉体を受けられ〜ミサ曲 ハ短調 K428 (3)アルブレヒツベルガー/二重フーガ (4)ベートーヴェン/2つのオーボエとイングリッシュ・ホルンのための三重奏曲 作品87 (5)ベートーヴェン/アダージョ・カンタービレ (6)ブラームス/ハンガリー舞曲 第6番 ニ長調 (7)ヨハン・シュトラウスII/ピチカート・ポルカ (8)ヨハン・シュトラウスII/ポルカ「浮気心」
<Musicians>
Hans Strocker(b-tb),Dietnar Kublbock,
Erik Hainzl,Otmar Gaiswinkler(tb)
日本でもすっかりお馴染みウイーン・トロンボーン四重奏団の1stアルバムです。CDにはクレジットされてないのですが、アルト・トロンボーン、アルト・ホルン、バリトン・ホルン、ユーフォニウムに持ち替えて吹いている曲がかなり多いです。2001年の初来日コンサートを聴きに行ったのですが、その時も本当に頻繁に楽器を持ち替えていて、特にアルト・ホルンのようなトロンボーンに比べてかなり小さいマウスピースの楽器を良く持ち替えて吹けるものだなぁ〜と感心しながら聴いていました。
演奏はウィーンの伝統を強く感じさせる素晴らしいもので、特にヨハン・シュトラウスものの演奏についてはまさに「本物」。ウィーンといえばヨハン・シュトラススですから当然といえば当然ですが、もうこれは彼らの血ですねぇ。今年(2004年)5月に2回目の来日公演を行いますが、リーダー格であったベース・トロンボーンのハンス・シュトレッカーが抜けたようで、サウンドがどのように変わっているのか楽しみであります。

the Bone Project
2001,BERIATO MUSIC BVBA(CMS-001) (1)Two Sonatas/Speer Daniel (2)Dialog/Lackner Marko (3)Zwei Aequale/Brukner Anton (4)Poem/Lackner Marko (5)Sonate da Chiesa Tre Op.3 N°2 (6)Concerto for Trombones,Strings and Percussion/Bougeois Derek (7)Ballad/Lackner Marko (8)Pizzicato Polka/Strauss Johann&Josef (9)Blue Rondo a la Turk/Brubeck Dave
<Musicians>
Geert De Vos,Jan Smets(tb),Ben Haemhouts(b-tb),Geert Callaert(pf),Roel Hermans(timp),Tom Ouderits(perc,ds),Wouter Berlaern(b)
ジャケットがなかなかロックな感じですねぇ。最初このジャケットを見た時ロック・バンドかと思ってしまいましたが、内容は' ほぼ 'クラシックです。なぜ' ほぼ 'かというと、シュペールのような古典をやっているかと思えば、オリジナルのフュージョンっぽい曲やD.ブルーベックのようなジャズをやっていたりして、かなりバラエティーに富んだグループです。ベルギーの若手(全員20代)音楽家のようですが、基本はトロンボーン3人で曲によってリズムセクションを加えています。メンバー全員もちろんクラシック・プレーヤーなので、ジャズの曲はやはりどうしてもクラシックの人達の演奏の感じが否めませんが、かなりイイ線をいっているかと思います。しかしトロンボーン3人だけで演奏している古典ものは実に素晴らしく3人だけとは思えない程、重厚な響きです。(8)のヨハン・シュトラウスのピチカート・ポルカはワウワウ・ミュートを上手く使って雰囲気を出していて、このアイディアはさすがです。ティンパニ等の打楽器を加えた(6)のコンチェルトは実に壮大な曲で、まさにオーケストラを聴いているかのようです。これだけの人数でこんなスケールの大きいサウウンドが出せるんだぁ〜と感心してしまいます。この曲は一聴の価値あり。異色のグループですが、聴けば大いに刺激を受ける事間違いなしのアルバムであります。

COLLAGE / The New York Trombone Quartet Plays!
2001,A TROPPE NOTE/CAMBRIA (CD-1441) (1)Suite Divertissement<1.T.Monk/Monk's Mood〜2.W.A.Mozart/Sonata Allegro from Symphony No.3〜3.T.Monk/Trinkle-Tinkle〜4.B.Bartok/Prest〜5.T.Monk/Mysterioso> (2)Eugine Bozza
/Trois Pieces pour Quatour de trombone (3)Bela Bartok/String Quartet No.4 (4)Edward Neumeister/Collage

<Musicians>
Josef Alessi,Edward Neumeister,Jim Pugh(tb),David Taylor(b-tb)
これは凄い!ニューヨークのトップ・プレーヤー4人が集まってしまいました。録音は1998年11月に延べ4日間に渡って行われています。さすがにこれだけのメンバーだけあって、個々にしっかりとした主張があり、トロンボーンの音もいかにも「肉食ってるぞぉ〜」って感じのとても強いコシのある音ですねぇ(下品な表現でスンマセン)。(1)Suite DivertissementではT.モンクのアバンギャルドな演奏スタイルとモーツァルトのような本当に正当なクラシックの演奏スタイルとを見事に吹き分けています。また(3)のバルトークの弦楽四重奏曲は圧巻ですねぇ。各個人の技術が相当高くないとまず演奏は不可能でしょう。また、J.ピューとE.ニューマイスターの2人はいわゆるジャズ仕様の細管の楽器を使っているのですが、全く違和感がなく見事にクラシックの響きが出ています。これくらいの名手にかかれば、楽器が何であるかはあまり問題ないのでしょうねぇ。しかし(2)のボザの「3つの小品」だけは、あまり音楽的打ち合わせがされていない感じで、この演奏に関しては少し???な感じですが、この多忙な4人がじっくり時間をかけて曲の細部まで作り込むという事はまず物理的に無理かもしれませんねぇ。この点だけは少し残念です。いずれにしてもこのカルテットは小奇麗にまとまったアンサンブルではなく、まさに4人のソリストのぶつかり合いの異種格闘技的なセッションと言えます。

Music for Trombone Quartet / FOUR OF A KIND
1991,Summit Records(DCD123) (1)F.J.Haydn/ACHIEVED IS THE GLORIOUS WORK (2)J.S.Bach/FUGUE IN D MINOR (3)L.v.Beethoven/DREI EQUALI (4)K.Serocki/SUITE FOR FOUR TROMBONES (5)G.Verdi/AVE MARIA (6)H.Isaac/A LA BATAGLIA (7)S.Scheidt/CANZONA (8)C.Debussy/TROIS CHANSONS (9)F.Mendelssohn/DIE NACHTIGALL (10)A.v.Weberm/LANGSAMER SATZ (11)D.Dondayne/SUITE FOR FOURTROMBONES (12)A.C.Jobim/NO MORE BLUES
<Musicians>
Joseph Alessi,Scott A.Hartman,Mark H.Lawrence(tb),Blair Bollinger(b-tb)
こちらもJ.アレッシ参加のカルテットです。4人とも日本でも大変有名なプレーヤーばかりですので、特に説明の必要はないでしょう。この4人のセルフ・プロデュースによる「FOUR OF A KIND」の1stアルバム(1990年録音)ですが、このアルバムの評価は高いですね。やはり4人ともメジャー・オケ等で活躍しているクラシック・プレーヤーですから、アンサンブルの組み立てや音楽的解釈など本当に素晴らしいです。しかし、それぞれ活動のホーム・グランドが違うので(アレッシ=ニューヨーク、ハートマン=ボストン、ローレンス=サンフランシスコ、ボリンジャー=フィラデルフィア)、リハとか集まるのも大変でしょうなぁ(アメリカは広いし)。このアルバムの収録曲はトロンボーン四重奏曲としてスタンダードな曲が多く収められていますが、全体的にゆったりとしたテンポのスムースな感じの演奏です。他のカルテットの演奏と聴き比べてみるのも面白かもしれないですね(例えばM.ベッケ達のパリトロとか)。しかしベース・トロンボーンのB.ボリンジャーの音は本当に良い音してますなぁ(こういう音色大好きです)。

TAKE ME OUT TO THE BALL GAME / FOUR OF A KIND 2
2001,Summit Records(DCD345) (1)G.Rossini/Overture the "Barber of Seville (2)F.Mendelssohn/Kindersteucke,Op.72 (3)J.S.Bach/Fugue in d minor (4)J.S.Bach/Chaconne (5)J.B.de Boisnortier/Sonata a 4 (6)Jan Koetsier/Five Impromptus (7)Jean Michel Defaye/Quatre Pieces pour Quatour du Trombones (8)Billie Holiday/God Bless the Child (9)Harold Arlen/It's Only a Paper Moon (10)Norworth-Tizler/Take Me Out to the Ballgame
<Musicians>
Joseph Alessi,Scott A.Hartman,Mark H.Lawrence(tb),Blair Bollinger(b-tb)
「Four Of A Kind」の2ndアルバムで、1枚目から11年経った2001年の録音です。
今回はセルフ・
プロデュースではなく、録音エンジニアリングも担当しているAdam Abeshouseによるプロデュースです。1枚目に比べて制作にかなりお金をかけられているようで、録音のクオリティーもぐっと良くなっています。アルバム・タイトルからもわかるように、4人の活動のホーム・グランドが全米各地に散らばっているので、その所属する各地のメジャー・オーケストラとメジャー・ベースボール・チームを引っ掛けたイメージですね。ジャケットのイラストがとってもカワイイです。今回は古典ものの編曲を多く取り入れていて、音楽的内容は1枚目よりも更にぐっと深い部分まで作り込むまれています。(1)"セビリアの理髪師"序曲は特に良いですねぇ。アルト・トロンボーンの響きが素晴らしいです。(4)バッハの「シャコンヌ」も実に素晴らしいですなぁ。(8)(9)はジャズ・スタンダードのアレンジです。クラシックのプレーヤーがジャズを演奏すると、どうしてもジャズらしくならない事が多いのですが、さすがこの4人の演奏はちゃんとジャズはジャズとして聴けます。最近の僕の愛聴盤の1枚です。何度も何度もくり返し聴きたくなるCDであります。

collective / new trombone collective
2003,NTC Productions(097034) (1)Louis Couperin/Three Dance Pieces (2)Saskia Apon/First Trombone Quartet (3)Derek Bourgeois/Scherzo funebre (4)Claude Debussy/Trois chansons (5)Hans Koolmees/Trotter (6)Enrique Crespo/Bruckner Etude fur das tiefe Blech (7)Ruud van Eeten/Inner space-Trance of thought (8)Joseph Haydn/Adagio and menuet from barytontrio (9)Ilja Reijingoud/Were do you want to go today? (10)J.P.Sweelinck/Psalm 111
<Musicians>Remko de Jager,Koen Kaptin,Ivan Meylemans,Jorgen van Rijen,Alexander Verbeek(tb),Nico Schippers,Pierre Volders(tb,a-tb),
Brandt Attema,Mark Boonstra(b-tb)
これは素晴らしいです!!このCDは' 買い 'ですよ。オランダの9人の若手のグループで、コンセルトヘボウやロッテルダム・フィル等のメンバーもいます。9人とも同じ音楽大学で学んだ仲間のようで、奏法、音色、音楽的表現等全て見事に統一されています。本当にみんな楽器が良く鳴っていて聴いていて気持ちが良いです。かなりのボリュームで楽器を鳴らしていますが、決して力んだ硬い音ではなく、キャパシティーの大きい豊かな響きですね。本当、こういう楽器の鳴らし方を見習いたいです。全曲9人で演奏している訳ではなくカルテットからオクテットまで様々な編成です。(2)はカルテットでの演奏ですが、この曲聴いていると自分でも演奏したくなっちゃいます。プレーヤー心をくすぶる曲ですねぇ。(9)は最近オランダで大活躍の実力派ジャズ・トロンボーン奏者Ilja Reijingoudのオリジナルです。このCDの収録曲のほとんどは楽譜も出版されているようです。
いやぁ〜、オランダの音楽レベルって本当に高いですなぁ。参りました。

The Legacy of EMORY REMINGTON
1996,WILLIAMS MUSIC(WMP1001) (1)In Dulce Jubilo/Traditional (2)Fugue In G Minor/J.S.Bach (3)Canzona For 8Trombones/Walter Hartley (4)Three Equali/L.V.Beethoven (5)Five Vignettes/Samuel Adler (6)Scarborough Fair/Traditional (7)Geological Survey/Manny Albam (8)Remington comments and warm-ups (9)O,Sacred Head/J.S.Bach (10)Spoken tribute by Howard Hanson (11)Adagio,from Symphony No.3/C.Saint-Saens
<Musicians>Sonny Ausman,Fred Boyd,Gordon Cherry,Gregory Cox,Donald Hunsberger,Robert Kalwas,Jim Pugh,
Bill Reichenbach,Ralph Sauer,Elwood Williams(tb)他
レミントンといえば、トロンボーン奏者の間ではウォーミング・アップのエチュードで超有名ですが、このCDはイーストマン音楽学校でエモリー・レミントン指導の元に学んでいる学生トロンボーン・アンサンブル(29人)です。録音は1971年です。メンバーには当時まだ学生だったジム・ピュー、ビル・ライケンバックなどもいます。イーストマン音楽学校ばジャズ、クラシック問わず数多くの有名プレーヤーを輩出している名門校で、ウィンド・アンサンブルも有名ですね。最近ニューヨークで大活躍のマイケル・デイヴィスもイーストマン出身です。このCDの興味深いところは、レミントンがエチュードを学生達に講議している声が収録されている事です。しかもレミントン自身がエチュードのワンフレーズを歌ってお手本を示したりもしています。更に現在ロサンゼルス・フィルで活躍中のラルフ・サウアーによるエチュードのデモ演奏が収録されていて(こちらは1996年録音)、サウアーによるこのデモ演奏はこのエチュードのシンプルなフレーズを淡々と実に美しい音色で吹いていて、本当に素晴らしい演奏です。このデモ演奏を聴くためだけでもこのCDを買う価値は十分にあると思いますよ。

Christian Lindberg and friends play Christian Lindberg
1998&2000,BIS Records AB(BIS-CD-1148) (1)Fanfner Fanfare for Four Frogs (2)HOGBERG,Fredrik/The Balld of Kit Bones (3)Mandrake in the corner (4)Doctor Decter-the Dentist (5)Catmania (6)Kinky Creatures (7)Salute to a Sausage Society (8)Under the Pillow (9)Kokakoka (10)Arabenne (11)An Awfully Ugly Tune
<Musicians>
Christian Lindberg(tb,comp,Narration),
Sven-Erik Eriksson,Jonas Bylund,Hakan Bjorkman,Jessica Gustavsson(tb),Lars Westergren(b-tb),Lan Shui(cond),
Singapore Symphony Orch,Jean-Jacques Kantorow(cond),Tapiola Sinfonietta
もうお馴染み、世界的なソリストとして超有名なクリスチャン・リンドバーグの2001年リリースのCDです。リンドバーグはソロ・アルバムを10数枚リリースしていますが、
このCDもその一連のシリーズの1枚で、これにはソロ以外に2重奏〜6重奏のアンサンブルも収録されています。(2)以外は全曲リンドバーグのオリジナル曲です。どの曲もかなり難易度の高い曲ばかりですが、演奏の方はソロ同様、もう自由自在って感じですね。他のメンバーもみんな上手く、楽器も全員同じモデル(Conn 88CL-2000)を使っているせいか音色や演奏スタイルが統一されてます。(9)はリンドバーグのソロとナレーターとのセッションですが、もう右脳全開、脳内アドレナリン出まくりのアバンギャルドな世界です。この人、ホント鬼才です。あれだけの高度なトロンボーンの演奏技術と音楽性を持ちつつ、しかも作曲においてもその非凡な才能を発揮しています。我々凡人には到底足下にも及ばない世界の人ですなぁ。才能もさる事ながら、ソロ・アルバムを精力的にリリースし(クラシックでは異例の多さ)、自分自身で作編曲もこなしてしまうそのバイタリティーには本当に頭が下がります。リンドバーグのCDの中でも特にこのCDはお薦めです。トロンボーンの鬼才の世界を是非味わって下さい。
ちなみに2005年2月1日〜15日に来日するようですよ。